水中で、誰よりも長く息を止められる人間になりたい――。
熊本市の外科医、横田太郎さん(41)は病院勤務の傍ら、フリーダイビングの選手としても活躍を続けている。今年7月に出場した世界大会では、自身が持つ日本記録を更新。競技活動が仕事にも好影響を及ぼしているという。
横田さんがフリーダイビングの競技を始めた原点は、小学校低学年の頃にさかのぼる。
通っていた塾では多くの宿題のプリントが出され、それを解くのに集中力が途切れがちだった。「息を止めている間に、きりのよい枚数を解ききる」という独自のルールを思いついた。
毎日のように続けていると…