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大学入試センターが大学入学共通テストの受験の注意点などをまとめたリーフレット=島崎周撮影
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 大学入学共通テストが18、19日に迫っている。2022年春からの新課程に対応し、教科の新設や科目の再編があり、試験時間・内容などの変更もある。大学入試センターや予備校は、解答欄の記入ミスなどに注意を呼びかけている。

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 共通テストは、大学入試センター試験から変わって今回で5回目。変更点が多いのは、22年度からの新学習指導要領に初めて対応するためだ。国立大の一般選抜の基本は5教科7科目から6教科8科目となる。

 新設された教科「情報」では、プログラミングやデータ活用なども盛り込んだ新課程「情報Ⅰ」が科目として設けられた。これとは別に、既卒生は旧課程の「旧情報」も選べる。

 「地理歴史・公民」は新課程で日本と世界の近現代史を横断的に学ぶ必修科目「歴史総合」などが新設された影響で、科目が大きく変わる。これまでの「世界史、日本史、地理の各A・B科目」などが再編され、「地理総合・地理探究」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「公共・倫理」「公共・政治経済」「地理総合・歴史総合・公共(うち2分野を選んで解答)」の6科目から最大二つを選ぶ形になる。ただし、2科目を受ける場合の選択方法については、「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」の組み合わせを除き、「同一の名称が入る2科目は選べない」という決まりがある。

 国語は大問が4問から5問に増え、試験時間が10分増の90分となる。「近代以降の文章」が2問から3問となり、「論理的、文学的な文章」に加えて「実用的な文章」の問題が出題されるのではと予想されている。配点も従来の「2問の現代文、古文、漢文が50点ずつ」から「近代以降の文章が計110点、古文、漢文が45点ずつ」と変わる。

 数学は、従来の「数学Ⅱ・数学B」が「数学Ⅱ・数学B・数学C」となり、試験時間についても10分増の70分になる。数学Bの2項目(数列、統計的な推測)と数学Cの2項目(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)から3項目を選ぶ方式となる。

 「情報」以外でも、既卒者らへの経過措置として「地理歴史・公民」「数学」では旧課程科目が出題され、選ぶことができる。

入試センター、情報発信に工夫

 共通テストの変更に伴い、受験生が解答欄を間違えないように、大学入試センターは情報提供に工夫をこらしている。その一つが動画配信。従来の教員向けに限らず、今回は受験生向けを意識して初めて作り、周知している。

 昨年12月中旬からユーチューブで公開したのは、次のような1分ほどの「ショート動画」だ。

 「もうすぐ共通テストがある…

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