韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、尹氏の拘束令状が再び裁判所から発付された。合同捜査本部は近く再度の執行に乗り出すとみられるが、大統領公邸の周りは車両によるバリケードや鉄条網などでふさがれ、韓国メディアは「要塞(ようさい)のようだ」と表現する。果たして身柄を拘束できるのか、捜査側の動きが注目されている。
公邸はソウル市龍山区の漢南洞(ハンナムドン)にある。付近には在外公館が多く、富裕層の街として知られるほか、おしゃれなカフェや雑貨店などが旅行客の人気を集める。
8日、現場を訪れると、公邸につながる門が面する大通りに警察車両がずらりと並んでいた。公邸の周辺には尹氏の支持者が集結しているほか、尹氏の拘束を求める人たちもおり、混乱が起きないよう警備するためだ。門の前での撮影は「軍事施設」を理由に許可されず、歩みを緩める人には警察官が「速く歩いてください」と促した。
公邸は小高い山の中にあり…