8月24日、埼玉スタジアムでのJ1浦和レッズ―川崎フロンターレ戦は、雷雨のために中断。観客も再開を待ったが、最終的に中止となった=Jリーグ提供

 気候変動がプロスポーツの現場にも影を落としている。相次ぐ局地的な豪雨や雷、広い範囲に暴風雨をもたらす台風の影響で、試合中止が珍しくなくなってきた。開催を巡ってギリギリの判断を迫られることも増え、トラブルも起きている。

 8月下旬に上陸し、各地で被害が出た台風10号。交通機関が乱れ、多くのスポーツで試合が中止になった。プロ野球では、セ・リーグのヤクルトや巨人の選手が新幹線で缶詰めになったり、足止めを余儀なくされたりと移動で振り回された。

 8月31日、サッカーJ1の8試合のうち関西や東海での4試合が中止となった。開催にこぎつけつつも、議論を呼んだのがサンフレッチェ広島―FC東京戦だ。

 FC東京の選手は試合2日前の29日、広島へ向けて新幹線で移動を開始。だが、新富士駅(静岡県)周辺で大雨により停車し、車内で長時間待機するはめになった。この日は静岡県内に宿泊し、翌30日にバスで帰京。急きょ空路に切り替えて、試合当日の31日に近隣県の空港を経由して広島入りした。

 関係者によると、前日練習も…

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