「被害者参加制度」を利用して両被告に直接質問してきた河本千奈ちゃんの父親が静岡市内で会見を開き、判決への思いを語った。主なやり取りは次の通り。

 ――判決の受け止めは。

 「実刑と言う言葉を聞いた時、ホッとしたし、良かったなと思った」

 「保育現場での業務上過失致死罪で実刑判決(が出たケース)は知らない。一つこういう前例が出たのは大きい」

 ――千奈ちゃんの遺影にかける言葉は。

 「裁判が終わったよ、と。だけども、それで良かったねとは言えないと思う。いつも謝っているので、今日も謝ると思う」

 ――裁判長は遺族にも言葉をかけたが、印象に残ったことは。

 「千奈ちゃんは子どもの命を守る大切さを私たちに教えてくれたという言葉が一番印象に残っている。前向きに生きていきましょうと言われることが多いが、普段は素直に受け止めることができなかった。実刑判決を下していただき、とても説得力があり、素直に受け止めることができた」

 ――主文の言い渡し後、嗚咽…

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