韓国で文化行政などをつかさどる柳仁村(ユインチョン)・文化体育観光相が2日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。来年の日韓国交正常化60年に合わせ、文化面での日韓交流をより深めるため、歌手や俳優などの芸能活動に必要な査証(ビザ)を相互に緩和・免除することを日本側に提案する考えを示した。
日本でKポップアイドルらの公演が完売する一方、韓国では日韓の歌手が出演したテレビ番組「韓日歌王戦」やJポップ歌手の公演が人気を博し、日韓両国で互いの俳優らが出演するドラマも相次ぐ。
柳氏はこうした背景を踏まえ、「少なくともこうした市場にはビザは必要ない」と指摘。そのうえで「文化芸術、大衆文化の市場を確実に開放したい。日本とはそれが可能だ」と述べた。
日韓両政府は9月の首脳会談で、国交正常化60年を見据えて双方の入国手続きの円滑化を検討していくことで一致しており、交流促進を目指すこうした流れにも沿った提案となる。ただ、関係する当局が多い事案でもあり、実現するかどうかは不透明だ。
コンテンツ分野 「韓日で基金を」
柳氏はまた、ゲームや漫画と…