ドラマ「社内処刑人」で主演する生駒里奈さん(左)と中村ゆりかさん=田辺拓也撮影

 今春から始まったドラマの中で、最も物騒なタイトルかつダークな作品は、このドラマだろう。

 深夜ドラマ「社内処刑人~彼女は敵を消していく~」(関西テレビ、木曜深夜0時25分)。俳優・生駒里奈(28)と中村ゆりか(27)がダブル主演を務めている。ドラマのダークな雰囲気とは裏腹に、ざっくばらんで笑顔の絶えない2人は、これが初共演だそう。「もうアラサー」と笑う2人に、撮影当時を振り返ってもらった。

 同名の漫画(原作・タナカトモ、漫画・つかさき有)が原作。地味で内向的な派遣社員・浅見ほのか(生駒)は、ハラスメントが横行する社内で耐える日々を送る。そこに派遣社員・深瀬のぞみ(中村)が入社。仕事ができて目立つのぞみは、すぐに先輩社員から目をつけられるが、ほのかと急接近し、仲良くなる。

 そんな中、ほのかにハラスメントをしていた先輩社員が、社内で起きたある事件によって突然の退職に追い込まれる。その後も、華やかな外見で仕事もできるのぞみの入社をきっかけに、次々と不審な事件が巻き起こる。はたしてのぞみの正体は……。

 ――演じるほのかとのぞみは、普段の2人とは正反対のキャラだそうですね。

 生駒 自分じゃない方が演じやすい。なんかね、等身大でって言われるのが苦手で。私の等身大って何ですか(笑)。役者をやっている理由の一つが、仮面をかぶって他人になれること。楽しかったり楽だったりする。人生は一つのことしかできないけど、役者だからこそ、違う人の人生を歩める楽しさがある。

 中村 私も何かになりきる方が演じやすい。見ている人に楽しんでもらえるようにつくるのも、楽しい作業なので。今まで結構濃い役をやらせてもらっていた。逆に自分自身を演じたり馬鹿っぽい役をやったりしたらどうなるんだろうと、興味はあります。

 ――次々に不穏な事件が起こる展開。ダークな話だからこそ、現場ではぴりぴりした雰囲気もあったのでは。

 中村 全くなかったです。直…

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