プラスチックは環境汚染につながると言われる。国連環境計画(UNEP)によると、日本の1人あたりのプラスチック容器包装の廃棄量は、米国に次いで世界2位。何か自分たちにできることはあるのか。試しにプラスチックごみを出さないようにする「脱プラ生活」を5日間やってみた。
ルールは、使い捨てプラのごみを出さないこと。
身の回りは家電やパソコン、スマートフォンなどプラスチックを含む製品だらけ。完全な脱プラは限界があるため、このようなルールにした。
スーパーでの買い物に絶望
まずは食材の買い物へ。普段使っているエコバッグを持参。いつも通り、だいたい献立を決めて、何が必要かリストアップしてからスーパーに行った。
「何も買えないじゃん……」
野菜はほとんどがプラ包装されている。いつも買っている納豆や豆腐もプラ容器で買えない。肉や魚もトレーに入っている。この時点で当初考えていた献立は作れなくなった。ばら売りの野菜や果物、魚の缶詰を買った。
個人商店の精肉店に食品保存容器を持参し、そこに入れてもらう作戦も試みた。店員に「ここに入れてください」と容器を渡す。だが、店員は肉をポリ袋に入れて計量し、そのまま容器へ。後ろに客もいたため、断れなかった。容器には鶏肉と豚肉が入ったポリ袋が二つ。脱プラ生活初日から早々にプラごみを出してしまった。
食材の買い物のほか、水筒の給水も苦労した。自宅で500ミリリットルの水筒に水を入れて行くが、この暑さですぐに空になる。会社にいれば、冷水機で補充できるが、取材で出先だと難しい。いつもならペットボトル飲料を買って補充していたが、どうしよう。立ち寄ったコーヒーチェーン店で給水してもらい、なんとか乗り越えた。
思わぬところでプラごみを出…