シャープは電気自動車事業に参入する。コンセプトカー「LDK+」を自社の技術展示会で公開した=2024年9月17日午前8時54分、東京都千代田区丸の内3丁目、渡辺七海撮影

「液晶のシャープ」の終わり④

 弁当箱の中の一部だけ温めることのできる電子レンジ、生成AI(人工知能)と自然なやりとりができる首掛け端末、前に立つだけで体の血流の速さを推定し、AI(人工知能)が普段との違いを分析する鏡……。シャープが17、18日に都内で開いた、自社の先端技術を展示する「テックデー」。液晶の存在感は、もはやない。

 会場入り口には、目玉の一つ、参入を表明している電気自動車のコンセプトモデル「LDK+」が展示されていた。

 「いまの主な事業領域は家の中だが、今後は車も一つの生活空間ととらえ、シャープらしい新たな価値創出に挑戦する」。沖津雅浩社長は初日、こうあいさつした。

 「LDK+」などはプロジェ…

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