「液晶のシャープ」の終わり④
弁当箱の中の一部だけ温めることのできる電子レンジ、生成AI(人工知能)と自然なやりとりができる首掛け端末、前に立つだけで体の血流の速さを推定し、AI(人工知能)が普段との違いを分析する鏡……。シャープが17、18日に都内で開いた、自社の先端技術を展示する「テックデー」。液晶の存在感は、もはやない。
会場入り口には、目玉の一つ、参入を表明している電気自動車のコンセプトモデル「LDK+」が展示されていた。
「いまの主な事業領域は家の中だが、今後は車も一つの生活空間ととらえ、シャープらしい新たな価値創出に挑戦する」。沖津雅浩社長は初日、こうあいさつした。
「LDK+」などはプロジェ…