岸田文雄首相が出席した日中韓首脳会談(サミット)は27日、共同宣言を採択して閉幕した。新型コロナの影響もあったとは言え、前回開催から約4年半の時間を要した点が、日中韓3カ国の協調の難しさを物語る。3カ国は経済協力を中心に結束を確認したが、定期開催を続けられるかは見通せない。
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3カ国の首脳は同日午前10時から約70分協議し、その後共同記者発表に臨んだ。
議長国である韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は「今日を起点に3カ国の首脳会談は正常化する。韓日中の協力体制が今後さらに成長していく足がかりができた」と成果をアピールした。
続く岸田氏が「日中韓プロセ…