1年間にわたり、旧ジャニーズ事務所(現SMILE(スマイル)―UP(アップ).)からマネジメント業務などを引き継いだ「STARTO(スタート) ENTERTAINMENT(エンターテイメント)」に所属するタレントらの新規起用を見送っていたNHKが16日の定例会見で、旧ジャニーズのタレントの起用再開を発表した。

  • NHK、旧ジャニーズタレントの新規起用再開へ 会長が会見で発表

 NHKは起用再開へかじを切ったが、被害補償や新旧会社の経営分離の実態については、疑問の声も上がる。

 NHKの稲葉延雄会長も「被害者への補償や再発防止の取り組みを着実に実施されていることが確認されるまで新規の出演依頼は行わない」とし、ガバナンスの観点から新旧会社の分離も「重要」との認識を示してきた。

 新規起用の見送りは1年に及んだ。「タレントが不当に巻き込まれるのはあまり好ましいことではないと思っていた」と稲葉会長。「独立したり、別の事務所に行かれるとすれば、契約することが出来るということで、不当にタレントの不利益にならないように配慮してきたつもりだ」

 実際には、大半のタレントがスマイル社からスタート社に移籍しており、「私の予想とは異なる展開だった」という。「なぜ(事務所を)出てこられないんだろう、と」

経営分離「表札が変わっただけ」

 補償についてはスマイル社が…

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