「第2の月」となった小惑星のイメージ©NASA/JPL-Caltech

 昨年、一時的に地球の「第2の月」となった小惑星は、本当にもともとは月だった――。米国の研究チームが、ミニムーン(小さな月)として有名になった小惑星の起源に関する論文を、専門誌アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ(https://doi.org/10.3847/2041-8213/AD9EA8)に発表した。

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 小惑星「2024PT5」(大きさ約10メートル)は、昨年8月に地球に接近する姿が発見され、9月末から2カ月間、地球を周回する軌道に入った。

 米ローウェル天文台のセオドア・カレタ博士らが望遠鏡で観測したところ、岩石が反射する光のパターンが、アポロ計画などで地球に持ち帰られた、ケイ酸塩が豊富な月の岩石とほぼ一致した。一般的な小惑星の岩石とは、パターンの類似性はみられなかったという。

■月由来の岩石集団、数多く存…

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