ロシアのプーチン大統領は19日、年末恒例の大型記者会見に臨み、ウクライナ侵攻について、「目標達成に向け前進している」と強調した。ロシアの新しい中距離弾道ミサイルは「撃墜できない」とも主張。来年2月に侵攻から3年を迎えるのを前に、国民に「勝利」への自信を示した。
プーチン氏は「我々の兵士らは、平方キロメートル単位で(一方的にウクライナからの併合を宣言した)領土を回復している」と述べて、前線で優位にあると発言。ロシア南西部クルスク州で越境攻撃をするウクライナ軍は、「具体的な日付は言えないが、絶対に追い出す」と豪語した。
ウクライナへの攻撃で実戦投入した新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」については、撃墜は不可能だと自信を示し、それが可能だとする米欧の見方に対し、「キーウに目標を設定し、攻撃してみよう。我々は実験の用意ができている」と挑発した。
ウクライナとの和平協議については、「我々は常に、協議と妥協の用意があると言ってきたが、敵国が拒否してきた」と発言。ただ、ロシアは協議開始の条件として、ウクライナに対してロシアが併合宣言した州からの軍撤退などを求めている。
一方、侵攻をめぐり、「現在…