ウクライナ中南部ザポリージャで2024年1月14日、ロシアからの攻撃を受けるなか、155ミリ砲弾を手にするウクライナ兵=ロイター

 ロシアによる全面侵攻を受けるウクライナで、砲弾不足が深刻になっている。戦況にも影響を及ぼしているとみられる。欧米からの供与を受けつつ、今後も続く戦いに向けて、いかに自国で生産する体制を整えるかもカギになる。

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 「欧米諸国は、砲弾がどれほど前線で消費されているかを理解していなかったと思う」

 ウクライナ軍で砲兵を務めていたアンドリー・コズバルさん(46)は今月25日、電話取材に悔しさをにじませた。

砲弾数、ロシアに比べて「圧倒的不利」

 1990年代後半に砲兵になり、2022年2月に全面侵攻が始まると、すぐに前線に向かった。その年の夏ごろには、すでに砲弾や砲兵の数が「圧倒的不利」であると感じたという。

 コズバルさんによると、欧米…

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