写真・図版
杉下右京(水谷豊、左)と亀山薫(寺脇康文)©テレビ朝日・東映

 バディといえば、このふたり。刑事ドラマ「相棒」(朝日系、水曜夜9時)に登場する、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と、初代にして5代目の相棒でもある亀山薫(寺脇康文)。放送中のシーズン23で、連続ドラマでの歩みは累計10シーズンとなる。1日夜9時放送のスペシャル(見逃し配信はTVerやTELASAで)を前に、変わらぬ絆を、水谷と寺脇に語ってもらった。

水谷豊「長くやった感覚ない」

 亀山くんがシーズン7でサルウィン(劇中の架空の国家)へと旅立ったのが、ついこの間のような気がします。そしてみっちゃん(及川光博)、そしてナリ(成宮寛貴)、その後にはソリ(反町隆史)が相棒になった。そのどれもが新鮮な経験でした。

 14年ぶりに亀山くんが帰ってきても、同じ空気を出すために、特に何かを準備する必要はありませんでした。それまでずっと一緒にいた2人ですから。大げさに再会しないのも、「相棒」らしくていいなと。

 右京が亀山くんに「君変わりませんね」と言ったことがあるんです。亀山くんはまさにそんな感じでいてくれる。「相棒」にとっては、それがいいんでしょうね。

水谷豊さんには「相棒」が始まったころ、「うまくいった」と思うことがあったそう。寺脇康文さんは、水谷さんを「天才」と評します。

 シーズンごとに、何かを変え…

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