2012年に故郷の徳之島に9年ぶりに帰郷し歓迎を受ける徳田虎雄さん=2012年10月27日午前10時55分、鹿児島県天城町の徳之島空港、伊藤宏樹撮影

 元衆院議員で医療法人「徳洲会」グループ創設者の徳田虎雄さん(86)が10日、亡くなった。地元からは、離島・へき地医療の発展に尽力した功績や人柄をしのぶ声が聞かれた。

 出身地の徳之島には、徳田氏の記念館がある。義弟で館長を務める長川哲也さん(70)は「一代でここまで成し遂げた人物を失い、残念という思いに尽きる」と話す。

「生命だけは平等」

 長川さんによると、徳田氏は「生命(いのち)だけは平等」との信念で、徳之島をはじめ、全国の離島・へき地の病院開設に力を入れ、地域医療の体制を充実させた。「患者のための医療を理念に掲げ、患者からはみかん一つだってもらってはいけないと戒めていた」

 2002年に筋萎縮性側索硬…

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