衆院で与党が過半数割れする中、本格的な与野党の激突が想定される通常国会が24日、幕を開けた。石破茂首相は施政方針演説で「真摯(しんし)な政策協議でより良い成案を」と低姿勢を強調したが、野党各党は夏の参院選を見据え、厳しく対峙(たいじ)する構え。ただ、主要野党は「独立独歩」の様相で、足並みをそろえて対応できるかも焦点となる。
今国会では、与党側がすでに多数派形成に向けて動いており、政策協議に前向きな日本維新の会や国民民主党の動向に注目が集まっている。そんな中、野党第1党の立憲民主党は国会全体の「舞台設定」で主導力を発揮し、存在感を示したい考え。150日間の会期の中で「時期をずらしながら、対決テーマを波状的にぶつける」(中堅)との戦略を描く。
当初予算案をめぐる攻防は
第1ラウンドとなるのが20…