【グレンデール(米アリゾナ州)共同】東日本大震災から11日で14年となるのを受け、大きな被害が出た岩手県陸前高田市出身で米大リーグ、ドジャースに今季加入した佐々木朗希投手(23)が、球団を通じて「今年は日本以外で迎える初めての3月11日ですが、自分にとって特別な日であることに変わりはありません」と、心境をつづったメッセージを発表した。

 津波で自宅が流され、父と祖父母を亡くした佐々木投手は今年、プロ野球ロッテから夢だったメジャーリーグに移籍した。「小学生だったあの日から14年という月日がたち、今こうしてアメリカで新しい挑戦をさせてもらえていることに、これまで支えてもらったたくさんの人たちに改めて感謝の気持ちでいっぱい」と胸中を表現。現在はキャンプ地のアリゾナ州グレンデールでシーズンに向けて調整している。

 移り住んだ同県大船渡市では今年、大規模な山林火災が起きた。故郷を襲った新たな自然災害にも「多くの方が被災されたことに胸を痛めています」と言及。少しでも役に立とうと、見舞金1千万円と寝具を寄付した。

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