朝の厳木駅。通学する厳木高生たちが続々と駅舎から出てきた=2024年5月31日午前9時16分、佐賀県唐津市厳木町、渕沢貴子撮影
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 6月2日は「無人駅の日」。佐賀県唐津市の厳木(きゅうらぎ)高の生徒と保護者が、無人駅のJR厳木駅を活用した地域興しプロジェクトとして、語呂合わせでつくった記念日に、駅で手作りのイベントを初開催する。生徒たちは「昭和にタイムスリップできるレトロな駅に」と意気込む。

 イベントは2日午前11時~午後2時、駄菓子釣り、花札やけん玉などの昔遊び体験、景品があたるビンゴ大会などがある。地元店による弁当や野菜、パンなどの販売も。

 企画・運営は、昨年、地域づくりのアイデアを高校生が競う県主催の「第7回企画甲子園」に出場した生徒たちが中心となって進めてきた。厳木駅の活用策を発表し、36チームの中で「未来賞」を受賞した。

 約200人の厳木高生の9割は厳木駅を通学に利用しているという。木造の駅舎は1930年に建てられ、竹中直人監督・主演の映画「東京日和」にも登場する。

 生徒たちは昨年から、PTA…

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