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2025年1月20日、米大統領に返り咲いたトランプ氏=ロイター

 第47代の米国大統領に就任したトランプ氏は20日の就任演説で、パナマ運河を取り戻し、火星に星条旗を立てるとも宣言しました。こうした世界観を「アメリカン・ナショナリズム」と呼ぶ東京大の佐橋亮教授(米中、東アジア関係)に、日本はどう対応するべきかなどについて聞いた。

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 ――トランプ大統領の就任演説からどんなメッセージを読み取りましたか。

 2017年の前回就任時、トランプ氏は既存政治の批判に終始しました。それに対し、今回打ち出したのは「アメリカン・ナショナリズム」だと思います。米国はこれからも成長し、みなが憧れ、尊敬されるということ。それを「黄金時代」という言葉で表現しました。ただ同時に米国を守らなければならない、外から脅かされていると。それが外国からの不法移民だというのが世界観です。

 ――これは、トランプ氏の支持者に向けたメッセージだったのでしょうか。

 支持者向けでもありますが…

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