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山田洋次に脚本を依頼した際、増える熟年離婚を題材に「知恵と工夫で夫婦が再生できないものか」とお題を出した=東京・赤坂のTBS本社

 関東大震災3年後の1926年に生まれた。70年近くにわたってドラマ作りに関わっている。98歳の現役ドラマプロデューサー、石井ふく子は、橋田寿賀子や平岩弓枝ら脚本家とタッグを組み、ホームドラマの傑作を次々と生み出した。

 だが、令和の今も制作意欲は枯渇しない。プロデューサーを務めた最新作「わが家は楽し」が、13日夜9時からTBS系で放送される。

 「もうテレビを見るのが嫌ですね。でも見なきゃ勉強にならない。どういうドラマを作っているのか。勉強のために見るんです」

 2月中旬に同局であった取材会でそう語った。ただ、今のテレビドラマは、得るものより、不満のたまることが多いようだ。

山田洋次とタッグ 「絶対に心のドラマを作ろうね」

 「最近は、視聴率や強いアク…

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