富野由悠季さんとガンダムの模型=2024年4月15日、東京都杉並区、市野塊撮影

 テクノロジーの進化がさらに加速する現代。「機動戦士ガンダム」などを手がけてきた映画監督・原作者の富野由悠季(よしゆき)さん(82)は「歩くガンダムをつくれなくて、ごめんなさい」と謝罪し話題になりました。未来を若者に託します。

  • 連載:テクノロジーの未来を語る 富野由悠季の視点

 ――ふるさと神奈川県小田原市のイベントで4月、若者に「20代で小田原を飛び出せ」とエールを送りました。どんな思いをこめましたか。

 絶対に一度は最低でも東京に出て行け、できたら世界一周をして欲しいと伝えました。

 小田原は気候がいい所で、ずっと暮らせます。でも新しいこと、育った場所とは違う世界のことを知らなければ、物を自分で考えるための広い視野を得ることはできません。自分のことを知るためにも、外に出て欲しいと思うのです。

 ――富野さん自身は東京の日本大学芸術学部に進みました。

 一番勉強になったのは学科の…

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