2024年10月7日、ドイツ北部ハンブルクでの会合で、世界銀行のバンガ総裁と話すドイツのショルツ首相(手前)。代表撮影=ロイター

 欧州最大の経済国ドイツの景気低迷が続いている。独政府は9日、2024年の実質経済成長率の見通しを4月時点の0.3%からマイナス0.2%に引き下げた。2年連続のマイナス成長になれば、00年代初め以来で、東西ドイツ統一後で2度目となる。個人消費や輸出の低迷などが響いており、成長モデルの構造的な変化も指摘されている。

 前回の02~03年は高い失業率や慢性的な財政赤字などから「欧州の病人」と呼ばれた。今回も景気低迷の長期化の再来を警戒する声もある。

 ドイツの23年の実質成長率はマイナス0.3%だった。24年は物価高を受けた賃上げの動きが出る中で持ち直しが期待された個人消費の回復ペースが鈍く、主要貿易相手の中国の景気低迷で輸出も1~8月で前年実績を下回っていることなどが響いている。

 経済の構造変化も指摘される…

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