三菱UFJ銀行は16日、支店の貸金庫から元行員が顧客の金品を盗んだとされる事件を受け、半沢淳一頭取について、月額報酬の30%を3カ月減額する処分を発表した。
- 三菱UFJ銀、半沢頭取ら5人を減給処分 貸金庫被害は「14億円」
貸金庫事件は、親会社の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のトップ人事にも影を落とす。新社長の筆頭候補は、三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取。昨年12月にも内定し、公表する予定だった。だが本人が今年度に2度目の処分を受ける事態となり、人選は先延ばしになった。
MUFGは不祥事が相次いだ。昨年6月、傘下の銀行と証券2社が顧客の非公開情報を違法に共有したなどとして、金融庁から業務改善命令を受けた。経営責任として、MUFGは7月、亀沢宏規社長や半沢頭取の役員報酬の減額などの処分を発表した。
その後、内部で2025年度…