公式確認から68年となった水俣病をめぐり、熊本県水俣市で1日に開かれた、伊藤信太郎環境相と患者らでつくる8団体との懇談で、患者が発言している最中に環境省職員がマイクの音量を切って発言を遮る場面があった。持ち時間を過ぎたことを理由にしたが、団体側からは「これでは患者の声を聞いたことにはならない」との声があがった。
懇談は慰霊式典後、環境相が当事者の声を聞く機会として設けられた。
懇談では、ある団体の発言が3分を超えると、司会役の環境省職員が内容をまとめるよう促すと同時に、いきなりマイクの音声が切られ発言できなくなった。
続いて別の団体が「発言時間を譲ります」として、その次の団体に発言機会をしっかりと与える配慮をした。ところが、次の団体の発言が6分になると、環境省職員が「お時間です」と遮り、マイクが切られた。
さらに別の団体の代表が、水俣病と認められないまま昨年亡くなった妻のことを切々と訴えていたが、ここでも持ち時間が過ぎるとマイクの音声が切られ、発言を終了させられた。このため場内は騒然となった。
懇談終了後、団体側が「マイ…