米子工業高等専門学校(鳥取県米子市)の学生たちが再び、天体観測で使われる装置を「安価」に開発した。昨年は別の観測機器を開発し、世界最大規模の科学研究コンテストで入賞。今度も作り方を公開し、天文台などでの観測研究での活用を期待する。
米子高専科学部は昨年、安価な「分光器」の開発に成功していた。星の動きや年齢、距離などを知るために、星の光を波長(光の波の1回分の長さ)ごとに調べる機器で、天体望遠鏡に接続して使われる。ただ、既製品は1台約150万円と高額だ。
科学部によると、全国約120カ所の公開天文台で分光器を保有しているのは1割ほど。高度な観測研究よりも、天体望遠鏡を一般に開放して楽しんでもらう目的が重視されることも保有率が低い背景として考えられるという。
開発した分光器の製作費は
多くの公開天文台で分光観測…