北海道の日高山脈襟裳国定公園が今年の夏にも国立公園に指定されることが22日、決まった。新名称は「日高山脈襟裳十勝国立公園」とし、一部で反対意見も出ていた「十勝」の名称が入ることも認められた。夏ごろに官報で告示されて、正式に国立公園に指定される。
環境省から国立公園化の諮問を受けていた中央環境審議会の部会が了承した。国立公園指定決定を受け、日本二百名山の一つ「カムイエクウチカウシ山」や、雄大な山容で十勝の住民に親しまれている「十勝幌尻岳」などを抱える中札内村の森田匡彦村長は「十勝の名前も入れていただき、地域活性化の追い風となる。ここをスタートラインにして、自然、食、観光など様々なアプローチで魅力発信に努めたい」と話した。帯広市の米沢則寿市長は「地元としても大変喜んでいる。今後、環境省や関係自治体などと連携・協力し、指定後も見据えながら、さらなる機運の醸成を図ってまいりたい」とコメントを出した。
「農業王国・食糧基地・広大な平野というイメージ強い」
名称を巡っては、地元の十勝…