自民党開票センターでラジオの取材に応じる石破茂首相=2024年10月27日午後11時3分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影

 27日に投開票された第50回衆議院選挙は、海外からも注目を集めた。各国の主要メディアからは、今後の日本政治が不安定になることを懸念する声も上がった。

 「有権者は現状に対して明確な拒否を示し、日本の政治は近年で最も不確実な時期を迎えることになる」。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、自民党が単独過半数を失う見通しだとした上で、そう報じた。「有権者は自民党に懲罰的な投票を行ったとみられる」とも分析した。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は「自民党は数カ月にわたるスキャンダルに区切りをつけようとした解散総選挙の試みが裏目に出た」と解説。自民党には連立を拡大できれば政権を担う余地が残されているとした上で、「それでもなお、自民党の後退が予想される規模は、日本の政治に新たな局面をもたらし、故・安倍晋三首相が支配した時代の決定的な終わりを告げるものとなりそうだ」などと伝えた。英公共放送BBCは「世界4位の経済大国がどのように統治されるのか不確実性が生じている」などと報じた。

 大手通信社も結果を速報し…

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