遊覧船「ガルベ」からは絶景の湖畔と立山連峰を望むことができる=富山県立山町、関電アメニックス提供
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 標高1448メートルの黒部ダム湖(富山県立山町)を巡る遊覧船が、今季(11月10日まで)をもって運航を終了する。「日本一高所の遊覧船」として知られ、ピーク時は年間約5万5千人が乗船したが、昨年は約1万8千人と低迷。2代目遊覧船「ガルベ」の老朽化も重なり、55年の歴史に幕を下ろす。

 遊覧船は黒部ダムが完成した6年後の1969年から運航を始めた。運航会社「関電アメニックス」によると、初代は「黒部丸」、2代目「ガルベ」は2000年に就航した。ガルベは、アイヌ語で「魔の川」を意味し、黒部の語源とされ、公募で名付けられたそうだ。

 今季の営業は今月1日から始まった。ダムの堰堤(えんてい)の裏側全体を望んだ後に湖の6キロ先までさかのぼり、約30分で戻る。

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