京都両洋高校で吹奏楽部音楽監督の藤重佳久さん(左)から指導法を学ぶジェスモンド・シュウさん=2025年1月7日、京都市中京区、河原田慎一撮影

 マレーシアで地域バンドを指揮する若者が、京都両洋高校を訪れて吹奏楽部の指導者に「弟子入り」した。日本の部活での指導法に驚きの連続。「応用してみたい」と手応えをつかんだ様子だ。

  • 日本の吹奏楽文化は海を越えて マレーシアで演奏交流、修理でも貢献

 京都市内にある同校を訪れたのは、ボルネオ島サラワク州で活動するNGO「ザ・バンド・ラボ」代表のジェスモンド・シュウさん(30)。地域バンドの活動や子どもたちの楽器体験などに取り組んでいる。音楽文化の交流のために来日し、7日に京都両洋吹奏楽部の音楽監督、藤重佳久さん(70)に密着した。

 実は藤重さんは、ジェスモンドさんにとっての「憧れの指導者」だ。高温多湿で楽器が劣化しやすいマレーシアでは、吹奏楽団も指導者も少なく、SNSなどで藤重さんが指導する動画を何度も見て、その方法を学んできた。

 その指導を直接、目の当たり…

共有
Exit mobile version