パレスチナ自治区ガザ南部の赤十字国際委員会(ICRC)事務所付近が21日に攻撃を受け、周辺の避難民ら22人が死亡した問題で、現場に居合わせた住民が朝日新聞の取材に応じ、「戦車の砲撃が数分にわたって続き、辺りは血の海になった」と当時の状況を証言した。
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「みんな悲鳴を上げていた。何が起こっているのか、誰にもわからなかった」。攻撃当時、ガザ南部マワシの赤十字事務所周辺にいたムハンマド・アッザムさん(27)は朝日新聞通信員の取材にそう語った。
アッザムさんによると、21日午後3時過ぎ、イスラエル軍の戦車が現場にやってきて、数分間、砲撃を続けた。発砲音と砲弾の爆発音が重なり合い、事務所周辺のテントに身を寄せていた人々は騒然となった。
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