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「戦争詩」の草稿ノート=2024年8月13日午後2時17分、大阪府豊中市新千里東町2丁目、岡田真実撮影
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 原爆の残忍さを描いた絵本「おこりじぞう」の挿絵で知られる四國(しこく)五郎(1924~2014)。アトリエから自らの戦争体験をもとにした未発表の詩がみつかり、詩集「戦争詩」として出版された。長男・光さん(68)は「最下級の兵士が体験した、地べたから見た戦争が延々と描かれている。若い世代にも広く読んで欲しい」と話している。

 広島市にあるアトリエには、五郎さんの亡き後も、原稿用紙やスケッチブックが山のように積み上がったままだった。5年ほど前、光さんはその中から、表紙に「戦争詩」とかかれた1冊のノートを見つけた。中には、自らの戦争体験を生々しくうたった詩がつづられていた。

戦友のひつぎを・・・・・・

 《膝(ひざ)で支えてやろう…

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