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中堅企業の成長戦略を議論する「中堅企業フォーラム」(デロイトトーマツグループ、朝日新聞社主催)が6日、東京都内で開かれた。経済産業省の藤木俊光経済産業政策局長が「中堅企業の成長を促進する政策について」と題して講演し、「中堅企業は成長すれば生産性も上がっていく」と語った。
中堅企業とは、中小企業を除く従業員数2千人以下の会社。藤木氏は、過去10年間をみると、大企業と比べても設備や人材教育への投資が伸びていると指摘。ただ経営が安定しているため、欧米の企業に比べて従業員数を増やして「大企業」となった割合が低いとした。成長に向けて企業合併・買収(M&A)を促すため、税制優遇などの政策を充実させるとした。
フォーラムでは、「久世福商店」など約160店舗を展開する食品製造販売会社「サンクゼール」(長野県飯綱町)の久世良太社長も登壇した。ジャム製造から始まった会社の歩みを紹介した久世氏は、成長に必要な視点として「危機感を持ち、市場や外部環境の変化にアンテナを高くして、自社の強みを理解すること」と語った。