【新潟】収穫できるのが10日間ほどに限られ、「幻の枝豆」と呼ばれる「越一寸(こしいっすん)」の出荷が19日、JAえちご中越(長岡市)で始まった。小ぶりな実が放つ華やかな香りに包まれながら、職員らが目と手で品質をチェックし、袋詰めしていた。

 越一寸は20年ほど前、長岡の在来枝豆の中から特に味がいい個体を見いだし、選抜と栽培を繰り返して誕生した。約3センチと小ぶりな実は甘みが強く香りが華やか。早く植えても遅く植えても収穫できるのは9月下旬前後から10日間ほどになる。同JAの中村文和えだまめ生産部会長(55)によると、「種は門外不出で、ここでしか作れない品種」だという。

 主に関東や県内のイオンで販売し、長岡市外では23日ごろから店頭に並ぶ。今年は20トンほどの出荷を見込んでいる。(白石和之)

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