世界一釣り人にやさしいまちを目指します――。太平洋に面する高知県須崎市が、人気漫画にちなんで「釣りバカシティ」を宣言し、動き始めた。まずは市民に海の魅力を知ってもらおうと、「ファミリー釣りフェスタ」を開催した。
須崎湾の堤防沿いにある須崎市観光漁業センターに10月27日、市内の家族連れら約30人が集まった。船釣り、いかだ釣り、堤防釣りの3グループに分かれ、貸しざおなどを手に挑戦した。
友人ら6人で遊漁船に乗った栗田彩夏さん(27)=高知市=は、2度目の船釣り体験ながら55センチのオオモンハタを釣り上げた。「すごく興奮した。絶対また来たい」。母と妹2人と一緒にアジを約50匹釣った山崎結菜さん(10)=須崎市=は、「魚との引っ張り合いが楽しかった。今度はもっと釣りたい」と話した。
釣った魚はフェスタのスタッフが素早くさばき、刺し身に。他にも魚のパエリアやフィッシュバーガーなど、様々な料理が振る舞われた。魚が苦手な人にも食べてほしいという思いからだ。
小学館の「釣りバカ日誌」の初代編集者で、主人公「ハマちゃん」のモデルとされる黒笹慈幾(やすし)さん(74)もスタッフ用のTシャツを着て参加した。
コンセプトは「釣りをして、家族が幸せになる」
定年退職後、存分に釣りを楽…