長崎県松浦市議会前議長の男性に対する名誉毀損(きそん)罪などに問われた同県諫早市の無職の男(76)の初公判が11日、長崎地裁佐世保支部であった。捜査関係者によると、男は1985年にあった暴力団抗争「山一抗争」の射殺事件にからみ殺人容疑で過去に指名手配されていた。射殺事件は時効が成立している。
起訴状によると、男は今年2月下旬ごろ、当時30代だった男性について「飲食店で連日連夜はしゃぎ遊んで回っている」などとする書面を、松浦市内の二つの飲食店で配布させたとされる。昨年10月には、この男性の顔面を手の甲でたたき辞職を求めるなどしたとして職務強要罪にも問われている。男はこの日の公判で、起訴内容について「ほぼ間違いありません」と認めた。
「山一抗争」は、暴力団の山…