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2024年にデビューから30周年を迎え、年末には25年ぶりに紅白歌合戦にも出場したロックバンド「GLAY」。しかし、一度だけ解散の危機があったという。ボーカルのTERUさんは「その経験が今も武器になっている」と当時を語った。
――GLAYはデビューから30周年を迎え、TERUさんも50歳を超えました。年齢を重ねて歌にも変化があるのではないでしょうか
声に関してはまだ劣化しているとは思えないし、年齢に甘えることなく、ある程度のクオリティーでライブをしたいとは強く思っています。一つの目標として80歳になってもドームでライブできるようなバンドでありたい。
ただ、歌い方は変わってきています。以前は若さもあって力を入れて精いっぱい歌っていましたが、50歳を過ぎてからはどうやってリラックスして歌うかを考えています。それは自分なりの技術の向上だと思っているんですけど、「歌声が優しくなった」と言われますね。20年前よりいい歌を歌っているという自負はあります。
それに歌詞をちゃんと届けたいという気持ちになりましたね。前だったら歌詞が聞こえづらくても、ノリで一発、みたいなところがあったんですけど。今はTAKUROがいかに思いを込めて歌詞を書いてきたかがわかるようになって、その言葉をちゃんと届けたいなあと思うようになりました。はきはきと、より聞こえやすく歌おうと考えながらやっています。やっぱり音楽って歌詞なんじゃないかな。特に東日本大震災を経験してからはそう思うようになりました。
反省したあるツイート
――震災の経験というと?
東日本大震災の後、支援活動でガイガーカウンター(放射線量計)を福島に持って行ったことがあったんですが、線量が高くなる場所があったんですよ。そのとき「こんなに高いけど大丈夫かな」という趣旨のツイートをしてしまったんです。そしたら福島に住むファンの方から「高い線量であっても私たちは逃げるわけにはいかないんです。そこで生活している人の気持ちも考えてほしい」と言われたんです。
「まさしく」ですよね。すごく反省しました。それがきっかけですよね、受け取る人たちのことも考えて言葉を発しなくてはいけないなって思うようになりました。
――ツイートと言えば、昨年末、25年ぶりに紅白歌合戦に出場した際、X(旧ツイッター)に「25年前に出演した時は解散寸前だった」と投稿していましたね
有名な話ですよ。25年前の…