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企業の採用担当者の説明に聴き入る大学生たち=2024年11月29日午後7時17分、高知市新本町2丁目、羽賀和紀撮影
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 県内の企業と学生が出会う場を作って県外への就職による人材流出を防ごうと、高知大院生が企画した就職活動イベントが11月29日夜、高知市内で開かれた。

大学生25人が参加し、県内9社の経営者や採用担当者とざっくばらんに語り合った。普段は知ることのできない仕事への思いや社会人の日常生活について理解を深めることができたという。

 学生の就職活動を支援する株式会社Practiceを起業した柳原伊吹(いぶき)さん(24)と友人の赤神青空(そら)さん(25)が企画。グループに分かれて、「休日の時間の使い方」や「職場で実現したいと思っていること」などを紹介し合った。

高知大2年の高橋菜乃果さん(19)は「大学に進学するときは、絶対に故郷の広島に戻ると思っていたが、高知に暮らすと愛着が湧いてくる。こうして高知の企業のことを知る機会があると、こっちで就職するのもありかなと思った」と振り返った。

 柳原さんは「学生目線で県内企業の魅力を伝えるイベントをもっとつくり、多くの学生が地元企業に興味を持ち、縁を結ぶことで、県内企業への就職を増やす手助けをしたい」と話していた。イベント開催に協力した広告会社アッシェの須江勇介社長は「就活はいまや学生優位の売り手市場。企業側も積極的に学生と交流し企業の魅力をアピールして欲しい」と呼びかけている。

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