宙組の公演初日を迎え、掲示されたポスターを撮影する人たち=2024年6月20日午前11時52分、兵庫県宝塚市、林敏行撮影

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙(そら)組公演が6月20日、宝塚大劇場で約9カ月ぶりに再開した。宙組所属の劇団員の女性(当時25)が昨年9月末に亡くなってから、中止が続いていた。

 開演前に村上浩爾理事長が「公演の中止や演目変更など、大変ご心配とご迷惑をおかけしましたこと、改めて深くおわび申し上げます。今後も引き続き誠心誠意つとめてまいりますので、変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます」、終演後にはトップスター芹香斗亜(せりかとあ)さんが「長きにわたり、皆様に大変ご心配をおかけいたしましたこと、深くおわび申し上げます。たくさんのお言葉をかけていただき、宙組公演を待ち続けて下さいましたこと、心よりお礼申し上げます」と観客にあいさつした。

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チケット完売 警備態勢を強化

 芹香さんは「公演の開催にご尽力下さいました全ての皆様、そして劇場に足をお運び下さいました皆様に感謝の気持ちでいっぱいでございます。応援して下さる全ての皆様への感謝の気持ちを胸に、千秋楽まで精進を重ねてまいります」とも語った。

 通常の大劇場公演は芝居とショーの2本立てだが、「公演の万全を期すため」として今回はショー「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」のみの上演となった。初日のチケットは立ち見も含めて完売。客席は多くのファンで埋まった。阪急電鉄歌劇事業部によると、劇場スタッフも巡回するなど、警備態勢を普段より強化したという。

 50年来の宝塚ファンという…

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