奥薗秀樹・静岡県立大大学院教授に聞く
韓国のソウル西部地裁は31日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の拘束令状を発付しました。現職大統領への拘束令状発付は初めてです。今後の韓国政治について、静岡県立大大学院の奥薗秀樹教授に聞きました。
――地裁はなぜ、拘束令状の発付を決めたのでしょうか。2023年には最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)代表への拘束令状請求を棄却しています。
尹氏は合同捜査本部の3回に及ぶ出頭要請に応じなかったことから、公捜処は次のステップとして拘束令状の請求に踏み切りました。地裁も、正当な理由なく出頭を拒否したとみなし、証拠隠滅を防ぐなどの点を重視して発付の判断をしたのでしょう。
「捜査権ない」苦しい主張
――弁護側は「高位公職者犯…