松井聡明・JR神戸駅長(左から2人目)と久元喜造・神戸市長(右)の合図で、記念列車が大阪駅に向かって発車した=2024年5月11日午前11時8分、神戸市中央区の同駅、杉山あかり撮影
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 【兵庫】神戸駅~大阪駅間で鉄道が開業してから11日で150周年を迎え、記念式典がJR神戸駅北口駅前広場(神戸市中央区)で開かれた。記念列車の出発式もあり、抽選で選ばれた約150人が乗車した。

 両駅間の鉄道開業は1874年5月11日。この日の式典では、三津野隆宏・JR西日本近畿統括本部長が「150周年を迎えられたことに感謝している。安全で安心できる鉄道輸送を提供し続けることを誓いたい」とあいさつ。その後、1874年ごろの神戸駅周辺の様子が描かれた錦絵の記念モニュメントのデザインが公開された。

 午前11時過ぎには、松井聡明・神戸駅長と久元喜造・神戸市長の合図で、記念列車が神戸駅ホームから大阪駅に向かって発車した。記念列車には、「150」の数字があしらわれたオリジナルヘッドマークシールや、各駅の歴史を紹介する中づり広告がある。記念列車は5月12~20日も期間限定で両駅間を中心に走り、ヘッドマークシールの掲出は9月ごろまでの予定。

 姫路市から両親とともに訪れた井手幹太さん(10)と奏介さん(7)兄弟は、時刻表を見て計画を立て、電車で旅をするのが好きだという。「記念車両の撮影が楽しみ」と笑顔で話した。(杉山あかり)

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