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4月開幕の大阪・関西万博で、アニメーション監督の河森正治さんが手がけるパビリオンが7日、会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で報道陣に公開された。「いのちを育む」をテーマに、生命や宇宙に関する企画を行う。
河森さんは人気アニメ「超時空要塞(ようさい)マクロス」で知られる。万博では計8人いる「テーマ事業プロデューサー」の1人。
パビリオンは数十の立方体(1辺が最小2・4メートル)を組み合わせてつくられている。館内のシアターでは、13歳以上の来場者はゴーグルを装着し、現実の世界にいるかのように感じる「仮想現実(VR)」などの技術で、魚や植物などが登場するアニメを楽しめる。狙いは「宇宙スケールの食物連鎖」の体感としている。
別の部屋では、来場者の動きによって床が振動し、音楽や映像も組み合わせて「没入感」が味わえるミュージカルを実施する。館外から見える4・5メートル四方のLEDパネルには、宇宙から見た地球の映像をほぼリアルタイムで映す。
河森さんは報道陣の取材に「自分が1人で生きているわけでなく、(生きていることが)どれだけ奇跡的なことか実感していただければうれしい」と語った。