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芸人のナダルさんを起用し、「子連れ投票」をPRする啓発動画の一場面=山形県選管のユーチューブ公式チャンネルから

 27日投開票の衆院選で注目されるのが投票率だ。山形県は国政選挙での都道府県別投票率が、2022年の参院選まで4回続けて全国トップ。県選管などは「5連覇」に向け、地域の特徴に合った啓発活動を工夫してきた。

 山形県民は選挙に行っちゃってる――。公示翌日の16日、高畠町生まれのお笑い芸人、コロコロチキチキペッパーズのナダルさんが自らのギャグで高い投票率をPRし、投票を呼びかけるCMの放映が始まった。期日前投票編、若者編、家族編の3種類があり、県選管のユーチューブ公式チャンネルなどでも見ることができる。

 山形県は17年衆院選の投票率が64.07%(全国平均53.68%)で全国1位になると、19年参院選60.74%(同48.80%)、21年衆院選64.34%(同55.93%)、22年参院選61.87%(同52.05%)と首位の座を守っている。

 「投票率はこうすれば上がるという方法はない」。県選管の担当者はそう断ったうえで、「『子連れ投票』や『家族ぐるみ投票』を呼びかけてきたことが功を奏した可能性がある」と話す。

 背景には3世代同居率の高さ…

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