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当時高校3年だった娘が同級生から性被害を受けたとして、学校や警察などの対応について改善を訴える両親=2024年11月26日午後2時47分、東京都千代田区、島崎周撮影

 児童や生徒間の性暴力事案をめぐる学校の対応について、対応の遅れや、被害者への配慮が欠けているといったことから、当事者らから「不適切だ」と指摘する声が相次いでいる。事案によっては、いじめ防止対策推進法の「重大事態」にあたる可能性もあるが、学校の対応はどうあるべきなのか――。

 「学校側がもっと早くから適切に動いてくれていたら……」。神奈川県茅ケ崎市立小学校で、男子児童から性被害を受けたという2年の女子児童の母親は取材に対し、こう語った。

 市教育委員会によると、昨年5月に校内で2年生の女児に面識のない6年生の男児3人が近づき、少なくとも1人が体を触った。女子児童の母親は、直後に学校に加害児童と接触させないよう求め、学校は対策を取ると約束した。

記事後半では、専門家が学校がどういう対応をとるべきか、ポイントを解説しています。

小学2年生、加害者と鉢合わせでPTSDに

 しかし、翌月の避難訓練で…

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