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【動画】遺体が見つかった集合住宅=朝日放送テレビ撮影
コンクリート詰めにした遺体を大阪府八尾市の住宅に遺棄したとして、大阪府警は1日、大阪市平野区喜連7丁目の無職、飯森憲幸容疑者(41)を死体遺棄容疑で逮捕し、発表した。
飯森容疑者は容疑を認め、「(遺体は)以前預かっていた姉の当時7歳ぐらいの娘。十数年前に一人でコンクリート詰めにした」などと述べ、この女児を「殴った」とも話しているという。「姉が家を出ていなくなったため自分が預かっていた」とも説明しているが、府警は姉の所在は確認できていないという。府警は供述の裏付けを進め、身元や死因、死亡の経緯を調べる方針だ。
八尾署によると、遺体は性別年齢不詳の子どもとみられ、金属製の衣装ケース(横88センチ、奥行き45センチ、深さ35センチ)に入れられてコンクリート詰めにされていた。重さは約228キロで、X線の画像診断で身長1メートルほどの遺体が確認されたという。
逮捕容疑は昨年11月上旬、衣装ケースに入れた遺体を、80代の父親が入居していた八尾市跡部本町1丁目の集合住宅の一室に遺棄したというもの。衣装ケースはダイニングキッチンの押し入れに放置されていた。父親の入居は昨年10月下旬だったが、その後退去していたという。
今年2月25日、この住居の管理者が放置された衣装ケースを不審に思い、署に申告。署は血痕などが確認されなかったとして、いったんは事件性がないと判断した。だが同28日、刑事課員が再度調べたところ、異臭があったため飯森容疑者に電話で連絡。飯森容疑者が「小さい子が入っている」と明かしたため、事情を聴いていた。
飯森容疑者は衣装ケースについて「父親の元の自宅(八尾市太子堂2丁目)にあり、昨年11月上旬に集合住宅に移動させた」などと説明しているという。
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