国立国際医療研究センターの國土典宏理事長=東京都新宿区

 武見敬三厚生労働相は27日、新たな感染症危機に備えるための新組織「国立健康危機管理研究機構(JIHS)」の初代理事長に、国立国際医療研究センター理事長の國土典宏氏(68)を指名すると発表した。新組織は、国立国際医療研究センターと国立感染症研究所が統合して2025年4月に発足する。

 國土氏は東京大医学部を卒業し、07年に東京大医学研究科肝胆膵(かんたんすい)外科、人工臓器・移植外科教授。17年から現職。武見氏は「新型コロナウイルスのパンデミック時の初期対応での第一人者で、JIHSに求められる国内外の幅広い経験をお持ちだ」と述べた。

 JIHSは、米国の感染症対策を担う疾病対策センター(CDC)のような「日本版CDC」として、政府に対して感染症の科学的知見を提供する役割を担う。

 さらに病院の機能を持つこと…

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