2024年10月2日、西部地区の北朝鮮軍特殊作戦部隊の訓練基地で行われた訓練。朝鮮中央通信が伝えた=朝鮮通信

 韓国の情報機関・国家情報院は18日、ロシアのウクライナ侵攻を支援するため、北朝鮮軍特殊部隊約1500人がロシア極東ウラジオストクに到着したと発表しました。韓国国防研究院で北朝鮮軍を研究した金振武(キムジンム)博士は「特殊部隊は(戦況を変える)ゲームチェンジャーになりうる」と語ります。

【連載】読み解く 世界の安保危機

ウクライナにとどまらず、パレスチナ情勢や台湾、北朝鮮、サイバー空間、地球規模の気候変動と世界各地で安全保障が揺れています。現場で何が起き、私たちの生活にどう影響するのか。のべ260人以上の国内外の識者へのインタビューを連載でお届けします。

 ――北朝鮮軍特殊部隊はどのような部隊なのでしょうか。

 韓国の国防白書によれば、特殊部隊の兵力は約20万人とされていますが、このうち約8万人は南北軍事境界線沿いに配備された軽歩兵です。

 北朝鮮軍は元々、特殊部隊として「暴風軍団」と呼ばれた兵力約8万人の第11軍団を保有していました。2017年4月の軍事パレードで、第11軍団と陸海空の狙撃部隊などを統合した特殊作戦軍として公開されました。兵力は最大約12万人です。

 軽歩兵が軍事境界線沿いの韓…

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