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近くの畑には、住宅に押し入った男が逃げた時につけたとみられる足跡が残っていた=2024年10月1日午前11時6分、埼玉県所沢市北野新町2丁目、恒川隼撮影

 埼玉県所沢市で1日未明にあった強盗事件で、強盗致傷などの疑いで逮捕された実行役の男3人のうち1人が「事件前に市内で凶器の包丁2本に加えまな板と野菜も買った」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。埼玉県警は、包丁を持っているのが見つかっても「料理用」と言い逃れるため、指示役の指示で購入したとみて捜査している。

 県警は2日、前橋市の自称飲食店店長海藤貴志(43)、神奈川県小田原市の自称アルバイト佐藤聖峻(きよたか)(24)、住所職業不詳の自称和佐裕夢(ひろむ)(28)の3容疑者を同容疑でさいたま地検に送検した。

 県警によると、男らは「闇バイト」に応募していたという。個人情報を送るなどした結果、事件に加担せざるをえない状況に追い込まれた可能性もあるとみている。

 東京、埼玉両都県では同様の事件が相次いでおり、警察はSNSなどを通じて緩やかに結びつく「匿名・流動型犯罪グループ」(匿流)によるものとみて関連を調べている。(山田みう、浅田朋範)

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