「付き合ってあげてもいいかな」主人公の冴子(左)とみわ(C)たみふる/小学館 マンガワン・裏サンデー

 大学生ふたり、女同士。付き合って、別れる。そして、それから――。小学館のマンガアプリ「マンガワン」で連載中の「付き合ってあげてもいいかな」は、恋愛漫画としては変化球の作品に見える。しかし更新すると数千件のコメントが集まることも。静かな熱狂を巻き起こしている。

 主人公は、犬塚みわと猿渡冴子。ふたりは大学の軽音楽サークル仲間。新入生コンパの夜、互いに「女性が好き」と打ち明け、ノリで付き合うことに。しかし時が経ち、ふたりは別れてしまう。

 それが単行本でいうと4巻までの出来事。現在は12巻まで刊行。つまりは別れてからが本番なのだ。

 作者のたみふるさんによると、元々は全く違う物語を考えていた。みわと軽音楽サークルの後輩・環が「出会ってから付き合うまで」を描くつもりだった。

 「それが、みわに同じバンド…

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